2010年6月11日
各位
フリービット株式会社
中国最大規模のデジタルコンシューマー機器メーカー「愛国者(aigo)」と中国/香港/台湾/シンガポールを対象としたServersManに関する包括的契約を締結
〜合弁会社「Smart Cloud」を設立し、ServersManのマスターライセンスを付与〜
フリービット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石田宏樹、以下フリービット)は、6月11日、中国最大規模のコンシューマー機器メーカーである北京華旗資訊数碼科技有限公司(Beijing Huaqi Information Digital Technology Co., Ltd、本社:北京市、代表 馮軍、以下愛国者)と、中国、香港、台湾、シンガポールを対象としたServersManに関する包括的提携を締結し、両社の合弁会社となる北京智慧風雲科技有限公司(以下、Smart Cloud)を設立したと発表いたしました。
愛国者は、中国最大規模のコンシューマー向け機器メーカーです。現在は、PC周辺機器にとどまらず、ミュージックプレイヤーや携帯電話、デジタルカメラなどを生産しており、主力の「aigo」ブランドの製品はファッショナブルなデザインから若者の強い支持を得ています。事業運営においては、従業員約1900人中、研究開発部門に約700人を配属、6カ所の研究開発拠点を抱えるなど積極的な研究開発投資を行っています。また、中国国内においては、直営店100カ所、販売代理店3000店を抱える強力な販売力を誇ります。ブランディング戦略も積極的に展開しており、そのブランド価値は108.16億元(約1500億円)と評価されています(注1)。F1を代表する名門チームであるマクラーレンと提携パートナーであることや、2005年に打ち上げに成功した中国の有人宇宙ロケット「神舟6号」への技術協力を行ったことでも有名です。
このたび、中国においてIPv6に対応したユビキタス家電を開発、展開していくという両社共通の目的において、愛国者のハードウエア開発・製造ノウハウ及び圧倒的なブランド力、マーケティング力、販売力と、フリービットが持つ独自のユビキタスネットワーク技術を最大限に生かせる最適のパートナーであるという考えが双方で一致し、包括的提携、及び合弁会社の設立に至りました。
フリービットはSmart Cloudに、M2M OSとして公開している「ServersMan」の独占マスターライセンスを、通信事業者及び携帯電話等一部を除く領域で付与いたします。ライセンスの対象地域は中国、香港、台湾、シンガポールとなります。Smart Cloudは、両社協力の下、ServersManのサービス開発、運用、ライセンス提供などを、メーカーや政府機関などのサービス、製品を通じてコンシューマーに対し提供していくいわゆるB2B2C領域において展開していきます。
Smart CloudはServersManライセンスを受ける事業者様から、ServersManプロダクトをインストールした機器の出荷台数をベースに算定されるライセンス料、及びServersManサービスを維持する年間保守費用を受け取るビジネスモデルを想定しています。さらにネットワークサービス提供のノウハウが無いお客様に対してはネットワーク関連サービス自体のOEM提供も行います。
また、愛国者は、Smart Cloudより「ServersManの利用ライセンス」を取得する予定になっています。このことにより、愛国者は、ServersManを搭載したIPv6対応のM2M(machine to machine)デジタル家電を開発し、年内には販売を開始いたします。
なお、Smart Cloudは愛国者に留まらず、他のハードウエアメーカーに対しても積極的にServersManの利用ライセンス提供を行い、中国をはじめとするアジアにおけるユビキタス家電の展開を推進していく予定です。
北京智慧風雲科技有限公司(Smart Cloud)
設立日 | 2010年5月 |
董事長(Chairman) | 高哲(愛国者副董事長) |
CSO (Chief Strategy Officer) | 石田宏樹(フリービット株式会社代表取締役社長 CEO) |
本社 | 北京市 |
備考 | 持ち分比率フリービット 49%、愛国者 51% |
この度の合弁会社設立について、両社代表は以下のようにコメントしています。
愛国者総裁 馮軍氏コメント
「aigoは、中国で最も大きなデジタルコンシューマー機器メーカの一つです。
今後の成長領域となるユビキタス家電市場への進出は、機器がIPv6でネットワークにつながることが前提と捉えており、この度のフリービットとの提携に至りました。フリービットとは、互いの得意分野を活かせる補完関係にあり、当社の経営理念でもあるSix-win(6つの融合:ユーザー、代理店、社員、会社、仕入先、社会が融合し、ともに合理的な利益確保と安定した発展を目指し社会に貢献する)の関係を築けています。
「1+1を2ではなく11にする」というポリシーに基づいて、お客様をわくわくさせるような画期的なプロダクトを中国、アジアから生み出していきたいと思っています。」
フリービット代表取締役社長 CEOの石田宏樹コメント
「中国で最大規模のデジタルコンシューマー機器メーカーとして圧倒的ブランド力を誇る愛国者と共に、国境を越えてフリービットの悲願であるユビキタス家電作りに携われることは、まさに喜びに耐えません。『Being The NET Frontier!』という企業理念に忠実に従いながら、多くの可能性に満ちた中国市場においてユビキタス家電によるライフスタイルの変革を目指すことで、中国のインターネット市場の発展に貢献していきたいと思います。」
フリービットグループは、今回の愛国者との提携により、中国および東アジア主要エリアでの事業展開を行うにあたって新たな基盤を得ることが出来ました。フリービットでは、2010年を中国における事業展開本格化元年と位置付け、今後も中国における活動を迅速かつ積極的に推進していきます。
以上
注1 2008年8月31日北京中金浩資産評価会社調べ北京華旗資訊数碼科技有限公司(愛国者)について
1993年設立。中国のシリコンバレーといわれる北京市中関村に本社を置く中国最大規模のコンシューマー向け機器メーカーの一つです。PC周辺機器にとどまらず、ミュージックプレイヤーや携帯電話、デジタルカメラなどを生産、主力の「aigo」ブランドは中国のトップブランドとして名実ともにその地位を確立しています。従業員約1900人中、研究開発部門に約700人を配属、6カ所の研究開発拠点を抱えるなど積極的な研究開発投資を行うだけでなく、中国国内において直営店100カ所、販売代理店3000店を抱える強力な販売力を誇っています。設立から10年連続60%の成長率を遂げており、現在も快進撃を続ける新鋭企業です。
より詳しい情報は愛国者のホームページ(英語版)をご覧ください。
フリービット株式会社について
フリービットは、独創的なインターネット技術と事業企画力によって、クラウド化する社会に対応する「Smart Infra提供事業」を行っています。特許取得技術を含む最先端のテクノロジーと市場のニーズを先取りするマーケティングを組み合わせることで、他の追随を許さない独自のネットワークサービスを展開し、「IT時代のものづくり」をキーワードに新たな価値の創造に努めております。
また、フリービットの完全子会社であるファブレスメーカーのエグゼモード株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤岡淳一)は、愛国者の日本国内における総代理店を担っています。
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フリービット株式会社グループ経営企画室広報グループ/中村 みく、佐藤 新
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