2012年5月15日
各位
フリービット、SD/USBを利用してあらゆる機器を、瞬時にクラウド/M2M対応にする日本発、世界初のクラウドアーキテクチャー「Plug in Cloud」を発表
~本日より第一弾となる「Cloud@SD powered by ServersMan」を日中で発売開始~
フリービット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石田宏樹、以下「フリービット」)は、5月15日、SD/USB(注1)あらゆる機器を、瞬時にクラウド/M2M(注2)対応するアーキテクチャー「Plug in Cloud(TM)」を発表し、同時に本日より製品第一弾となる「Cloud@SD powered by ServersMan(以下、Cloud@SD)」の発売を、日本と中国(注3)で開始いたしました。
「差し込むだけ」であらゆる機器をクラウド化する「Plug in Cloud」アーキテクチャーは日本発、世界初のクラウドアーキテクチャーです。フリービットでは「Plug in Cloud すべてはここから始まる」をキャッチフレーズに積極的に展開して参ります。
Plug in Cloudロゴ
「Plug in Cloud」アーキテクチャーは、ネットワーク非対応製品に対して、その機器が備えるSDカードスロット/USBポートを使って、ネットワーク接続機能を追加するだけでなく、クラウド/M2M連携を「瞬時」に実現する完全なソリューションを提供します。通常は大規模システムインテグレーションが必要であった分野をアーキテクチャー化し、圧倒的にシンプルにすることで、かつてIBMがPCのアーキテクチャーによって、パソコンの水平産業を生み出したように、「Plug in Cloud」アーキテクチャーは、機器によるクラウド/M2M領域への参入を容易にします。
同アーキテクチャーを採用した、第一弾製品の「Cloud@SD」は、ServersManテクノロジーを搭載した、SDメモリ/CPU/OS/プログラム領域を持った「SDカード型超小型コンピューター」と、フリービットが提供する仮想化/IPv6に対応した「フリービットクラウド」環境とを密連携させることによって、具体的なクラウド/M2Mソリューションを「瞬時」に実現します。
Cloud@SD powered by ServersMan本体
本日の発表について、フリービット株式会社代表取締役 CEOの石田宏樹は以下のようなコメントを発表しております。
フリービットでは、「post social時代のコンピューター開発」に取り組んでおります。本日、発表したPlug in Cloudは、Usabilityにフォーカスした「Social Computerコンセプト」(2011年12月発表)に並ぶ、M2Mソリューションまでターゲットにしたもう一つのコンピューティングソリューションの「カタチ」となります。
日本発、世界初、SD/USBを利用して、あらゆる機器を、瞬時にクラウド/M2M(注2)対応するアーキテクチャー「Plug in Cloud」によって世界中のクラウド/M2M化に貢献していきたいと思います。
昨今、スマートフォンやPad等、様々な非PCデバイスがクラウド機能を有していますが、クラウドへのアクセスを想定されている機器(=ビルトイン・クラウド)はまだまだ限定されており、デジタルデータを扱うことができる電気製品でさえ、通信機能すらないもの(=アンプラグド)が大半となっています。
フリービットは、この点に注目し、通信機能を搭載していない機器であっても、SDカードスロット/USBポートがあるならば、「差し込むだけ」 で瞬時にクラウドの持つ可能性を100%活用できるアーキテクチャー「Plug in Cloud」の開発に成功し、本日販売を開始いたしました。
Cloud@SDは、数百兆円規模の産業に幅広く適用できる柔軟な技術です。「Plug in Cloud」アーキテクチャーは既に、一部の企業にプレセールスを開始されており、複数企業での採用が決定しております。
本コンセプトは、下記のPlug in Cloud アーキテクチャーによって構成されています。
Plug in Cloud アーキテクチャーは、様々な処理をCloud@SD上のCPU、連携するクラウド上のCPU、そして、利用する携帯端末のCPUを利用して分散処理することができます。軽い処理は、Cloud@SD自体で行ない、重い処理はクラウド環境の膨大なコンピューターリソースを使って対応することも可能となっています(特許出願中)。
さらに、Cloud@Hubが、Cloud@SDとCloud@SDのM2M通信のルーティングも媒介することができ、直接Cloud@SDとCloud@SDが論理的な通信を行い、情報を処理することも可能となっています。
フリービットは現在、Cloud@SDが使用される主な環境として、以下の3領域を想定しています。
(1)エンターテインメント分野
対応可能機器例:デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルビデオレコーダー、デジタルフォトフレーム、プロジェクター、スマートTV、各種レコーダー、各種プレーヤー 等
友人、恋人、家族、あるいは子供たち・・・大切な人の姿を記録した写真をだれかに伝えたい。自分の好きなカメラを使って、自分の好きな機器に対して、簡単、そして瞬時に送れたら、、、
あなたはどうしていますか?メールやSNS、あるいは印刷をして、その姿をシェアしたい相手に送ることでしょう。少なくともシャッターを押すその瞬間には、そうしたいと思っているはず。それなら、その瞬間に「つないで」送ることができればいいのでは?
Cloud@SDを、そのカメラに差し込んでみましょう!
(2)生産性向上分野
対応可能機器例:ミーティング中のファイルの共有、ホワイトボード、スキャナー、コピー機(ログ収集)、FAX、業務用カメラ、ドライブレコーダー、サイネージ端末、レジスター等
同僚、上司、部下、取引先 仕事は沢山の人達とのコラボレーションで成立しています。
メール、FAX、紙、、、、セキュリティ、権限、、、、本当に複雑です。
パソコンやインターネット、スマートフォンの普及は人々の生産性を大幅に向上させたと言われています。でもそれは本当でしょうか?手書き、印刷、そういったアナログ情報を私たちは結局、キーボードやスキャナー、時にはデジタルカメラを使って何とかデジタル化し、そのデータをメモリーカードで受け渡したり、読み込み直したりしています。
「つなげる」ことさえできれば、こんな「面倒」は不要になるのに・・・。
Cloud@SDを差し込んでみましょう!
(3)M2Mコミュニケーション分野
対応可能機器例:温度計、照度計、ドアホン、スマートメーター、コンテンツ配信端末、遠隔設置機器の自動管理システム等
中国を始めとする新興国では、巨大な成長の反面、様々な環境問題に対する警鐘が鳴らされています。こうした問題への対応として、多くのセンサーを広い範囲に設置し、センサー間で通信を行うM2M技術によって、各種の汚染や気候変動の様子を正確にとらえようとする取り組みがスタートしています。
これまで、このようなM2M技術を支えてきたのは、通信機能を備えている機器(ビルトイン・クラウド)であると考えられてきました。しかし、既存の計測機器の多くには、通信機能が備わっておらず、M2Mの実現には、多くの新規投資が必要だったのです。
既存の計測機器に、安価に、簡単に、通信機能を追加することができたらいいのに・・・。
Cloud@SD を差し込んでみましょう!
フリービットは、Plug in Cloud市場におけるプロダクト開発においてリーダーシップを発揮すると同時に、今後も、インターネットを広げ、社会に貢献するため、様々なインターネット分野への積極参入を行い、独自技術や特許を生かした、より付加価値の高いサービスを提供して参ります。
以上
(注1)SDカードスロット(SDHC)もしくは、USBポートを使用します。USBポート使用時には、SDHC対応スロット搭載USBアダプタをご利用ください。
(注2)M2M(Machine to Machine)とは、機器同士が自律的に情報を処理し、通信を行うコミュニケーション形態です。人が介在する通信は人が活動可能な生活時間に制約されますが、M2Mでは時間帯という制約事項が取り払われるため、M2Mの普及が本格化すると、ネットワークを流れる情報量が爆発的に増加すると予想されています。
(注3)中国では当社のグループ会社である北京筋斗云科技有限公司(Smart Cloud Technologies)が開発、販売、法人様向けサポートを担当します。
フリービット株式会社について
フリービットは、独創的なインターネット技術と事業企画力によって、クラウド化する社会に対応する「Smart Infra提供事業」を行っています。特許取得技術を含む最先端のテクノロジーと市場のニーズを先取りするマーケティングを組み合わせることで、他の追随を許さない独自のネットワークサービスを展開し、「IT時代のものづくり」をキーワードに新たな価値の創造に努めております。
【情報ページ】
Plug in Cloud情報ページ: http://plugincloud.freebit.com/【「Cloud@SD powered by ServersMan」導入をご検討中の法人様からのお問い合わせ】
フリービット株式会社 新事業企画室
Mail: SvM@FreeBit.net
【報道関係者からのお問い合わせ】
フリービット株式会社 CEO室 PR・IRグループ 広報担当
Mail: press@freebit.net
電話番号:03-5459-0522
尚、本件に伴う平成25年4月期の業績への影響につきましては、
現在精査中です。業績への影響が見込まれる場合は、
速やかに公表いたします。