2003年3月5日

報道関係者 各位

フリービット株式会社

フリービット、新技術「Feel6 Technology」発表
〜利用者の利便性を追求した既存IPv4環境でのIPv6化を実現〜
WIDE Projectの後援、家電メーカー各社、ISP51社の協力で「今日から誰でも利用できる」大規模実証実験「Feel6 Farm」開始

インターネットビジネス支援を行っているフリービット株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長最高経営責任者石田宏樹)は、このたび次世代インターネット技術IPv6化を既存のIPv4環境で実現する新技術「Feel6 Technology」を開発しました。 また本日より「Feel6 Technology」を用いた、IPv6の普及を目的とした大規模実証実験「Feel6 Farm」を、下記の体制で行います。

主催・運営フリービット株式会社【技術開発、実証実験運営】
後援WIDE Project(代表村井純)【技術支援】
協力企業ソニー(株)、(株)日立製作所、ヤマハ(株)【接続機材開発】
協力ISP51社【実験フィールド提供】*順次、拡大予定
コンテンツ協力
IPv6普及・高度化推進協議会、湘南ビーチFM

概要は、下記のとおりです。

1.新技術「Feel6 Technology」の概要

(1)新技術名称
「Feel6 Technology」
(2)開発テーマ
Feel the World With“6”
今日から全てのインターネットユーザーが特別な投資なしに、意思さえあれば、より簡便かつ実用的に技術を意識することなく、「IPv6」の世界を感じることができます。
(3)開発の経緯
フリービットは、「インターネットビジネス支援事業」として、全国130社を超えるISPへのインフラ(接続、サーバ、サポートの各環境、コンテンツ他)の提供を行う一方で、家電メーカーの情報家電の開発にも協力しており、日本のインターネットインフラ環境のサプライヤーとしてのISP事業者と、それらの上でユビキタスな世界を構築する情報家電企業双方の現状を理解する独特な立場にあります。インターネットが社会インフラ化するに従い、P2P(Peer to Peer)の大量データ処理や、セキュリティの確保、膨大なIPアドレスの要求など、インターネットインフラに対するニーズは急増しつつあります。これらのニーズを解決し、「ユビキタスな時代」を迎えるためには、インターネットインフラサイドが「速やかに、無理なく、具体的にIPv6に対応すること」が不可欠であるとの認識を持ち、それらを実現する技術して「Feel6 Technology」の開発に着手いたしました。
(4)内容
今後のP2Pを念頭においた情報家電化時代の到来には、IPv6ネットワーク環境は欠かせない存在となってきています。しかし、ISP 設備がIPv4からIPv6 対応になるまで には、多大な投資と労力が必要となるといわれています。
このたび弊社が発表する「Feel6 Technology」は、既存のIPv4環境で、ユーザーが意思さえあれば、より簡便かつ実用的にIPv6環境を実現できる新技術です。具体的には、 既存のIPv4設備では処理することができない、IPv6パケット(情報の伝達の単位)を「Feel6 Client」にてIPv4包装し(カプセリング)、既存のIPv4設備でも理解できる 状態に変更してから既存IPv4インフラを伝達し、「Feel6 Server」にてIPv4の包装を解き、IPv6パケットとしてIPv6ネットワークに送り出す技術です。
(5)特長
【1】徹底的にインターネットユーザーの利便性や実用性を追求
【2】クライアントソフト(Feel6 Client)の配布により誰でも簡単に今日から利用可能
【3】大規模な接続の管理を行えるサーバ(Feel6 Server)も同時開発
【4】既存環境での対応が可能な為、追加投資なしで次世代環境に即対応
【5】Feel6 Server側でユーザー別フィルタリング、セキュアなネットワーク環境確保
(6)ネットワーク構成及び技術的特徴
DTCP(Dynamic Tunneling Control Protocol)を採用。独自拡張し、既存環境に依存しないIPv4/v6トンネリングの実現。独自開発の全64bitベースのDTCP Controllerによる大規模接続管理。Feel6 Serverにおけるネットワークインフラサイドでのフィルタリング。

2.大規模実証実験「Feel6 Farm」の概要

(1)実験フィールド名:「Feel6 Farm」
「Feel6 Technology」を利用し、誰でも利用できる大規模IPv6実証実験の場。広範囲かつ大規模なIPv6実証実験を展開します。
(2)期間
本日2003年3月5日〜7月31日(約5ヶ月間)
(3)成果目標
PC利用インターネットユーザーの約8割の接続環境に対応すべく、その接続性と拡張性を実証します。また、参加企業を中心とした今後のIPv6の普及を目指します。
(4)「Feel6 Farm」プレポータルページ
URLは、下記のとおりです。
http://start.feel6.jp/

3.本件の弊社位置付けについて

大規模実証実験「Feel6 Farm」を成功させることで、「Feel6 Technology」技術的な検証と成熟を促進し、情報家電時代に対応したIPv6ネットワーク環境の普遍化の実現を促します。また、「Feel6 Technology」を用いてのIPv6環境における運用ノウハウ等を蓄積することで今後のビジネスフィールドの拡大を模索します。

4.各外部関係者のコメント

(1)湘南ビーチFM代表取締役社長/ジャーナリスト木村太郎氏コメント抜粋
IPv4からIPv6への移行は、アナログ放送のデジタル放送への移行にも似ているのではないかと考えている。デジタル放送は、インタラクティブ機能などの新しい機能を放送に付加すると考えられているが、その機能をどう生かすか現場ではいまだ模索が続いている。IPv6への移行も、単にIPアドレスを天文学的に増やせるだけでなく、マルチキャストやプッシュ型の情報配信を容易にし、インターネットを新しい次元に引き上げることが期待されるが、現実にそれをどう利用できるのかはこれからの課題だ。メディアの世界は常に技術革新が先行し、それを生かすコンテンツが後を追うものだ。メディアの人間として、この新しい試みが何を可能にするのか、誰よりも先に発見したい思いにかられて「Feel6 Farm」に参加している。

(2)WIDE Project村井純代表コメント抜粋
現在は製品やOSなど、IPv6の技術的な基盤は既に整った状態にある。しかしまだ我々はIPv6によって身の回りの情報機器や家庭内のネットワークがつながることにより作られる、新たな「情報空間」の中でどのような生活の変化を遂げるか、イメージが追いついておらず、そのイメージを行うための土壌を必要としている。「Feel6 Farm」は実際にIPv6によって作られる情報空間を「感覚」として受け入れ、その利用者からのフィードバックを受けて新たな技術やサービスに発展していくための貴重な土壌となるだろう。フリービットは、技術の正しい理解と、実際の利用者やマーケットの目を両立して意識しており、この点には非常に信頼を寄せている。「Feel6 Farm」においても、WIDE Projectとフリービットが相互に協力することは最強の布陣だと思い、大変期待している。

5.「Feel6 Farm」協力ISP一覧(51社)

・ 株式会社ぷららネットワークス
・ エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
・ 株式会社オン・ザ・エッヂ(ライブドア)
・ ドリームネット株式会社
・ 松下電器産業株式会社(hi-ho)
・ 株式会社インターネットイニシアティブ
・ イージェーワークス・ドットコム株式会社
・ 株式会社四国インターネット
・ 株式会社マイメディア
・ 株式会社エフテック
・ 株式会社アイエムエス・ドット・ジェーピー
・ 株式会社アピオン
・ セコム山陰株式会社
・ グローバルメディアオンライン株式会社
・ 株式会社朝日ネット
・ 長岡インターネット株式会社
・ 株式会社仙南情報技術センター
・ 株式会社 コスモスネットコミュニケーションズ
・ ネットエイジ株式会社
・ 株式会社まねきねこ
・ 株式会社富士通青森システムエンジニアリング
・ 株式会社富士通高知システムエンジニアリング
・ 鉄道情報システム株式会社
・ 株式会社富士通インフォソフトテクノロジ
・ エムネット株式会社
・ 株式会社アイエフリサーチ
・ 生協インターネット/NRIネットワークコミュニケーションズ株式会社
・ 株式会社グットコミュニケーションズ
・ 株式会社高知システムズ
・ 株式会社イーネット
・ 株式会社 大和生研
・ 遠鉄システムサービス株式会社
・ カゴヤジャパン株式会社
・ 株式会社サンライズシステム
・ 株式会社サンフィールド・インターネット
・ 株式会社エヌネット
・ バルーンネット株式会社
・ 株式会社ウェブコミュニケーションズ
・ 株式会社はまっこ
・ 株式会社サンオーコミュニケーションズ
・ EHE株式会社
・ ノムラ貿易株式会社
・ 株式会社アットエム
・ ヤマトシステム開発株式会社
・ スリーエーインターネット株式会社
・ 株式会社ケーシーエス
・ 株式会社アーバンインターネット
・ ハイデックシステムズ株式会社
・ 日本・アルカディア・ネットワーク株式会社
・ 株式会社ホンダクリオ信州
・ フリービット株式会社(ReSET.JP)

(2003年3月5日現在)*順不同

  • フリービット株式会社概要
    フリービットは、全国で130社を超えるISP事業者に対してインフラ提供を実施する他、各種インターネットビジネスにおけるコンサルティングや開発を受託するなど、インターネットビジネス全般の支援を行っております。
  • 本件に関してのお問い合わせ先
    フリービット株式会社
    広報担当
    Mail: press@FreeBit.Net
    電話番号:03-5459-0914(直通)

以上

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