2009年12月11日
各位
フリービット株式会社
フリービット、中国国内に3つの法人を設立
〜中国全土における事業の本格展開の準備を遂に完了〜
フリービット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石田宏樹、以下フリービット)は、12月11日、中国市場においての事業拡大に向けて、中国・北京市に2法人、江蘇省無錫市に1法人の計3法人を新たに設置する方針を発表しました。
今回、新たに設置する3法人の概要は以下の通りです。
1.飛比特(北京)科技有限公司(以下、FBBJ)
フリービットの中国国内におけるフリービットの技術ライセンスを管理するとともに、中国国内事業への出資元等となる、中国事業の統括会社となります。
設立 | 2010年2月(予定) |
董事長 | 石田宏樹(フリービット株式会社代表取締役社長兼CEO) |
本社 | 北京市 |
備考 | 持ち分比率 フリービット 100% |
2.北京天地互連飛比特網絡科技有限公司(以下、FBII)
中国事業におけるビジネスパートナーである北京天地互連(本社:北京市、法定代表者 劉東、以下BII)との合作企業(合弁企業)です。FBIIは、BIIが今年6月に発表した中国国内でのIPv6接続サービス「六飛(6fei)」の事業に関する運用・開発を一手に担い、政府、大手通信事業者、大手企業、学校などを対象として「IPv6化」事業を展開するほか、IPv6データセンター(iDC)事業、ネットワーク相互接続点(IX)運用、モバイルインターネット、家庭向けネットワーク事業など多岐にわたる事業を手掛ける計画です。
設立 | 2010年2月(予定) |
董事長 | 劉東(BII代表) ※石田宏樹は董事兼総経理兼CEOに就任 |
本社 | 北京市 |
備考 | 持ち分比率 BII 60.1%、FBBJ 39.9%(注) (注)フリービット持分は将来的にFBBJとフリービットの持分とする予定 |
3.無錫自由位科技有限公司(以下、自由位)
中国におけるServersManのコンシューマー向けサービスの運営、ServersManの運用で用いるSuperNode、データベースなどの運用・管理を行うほか、フリービット業務のアウトソーシングなども担当します。
無錫市は、中国国内のIT産業という観点においては、今年8月に温家宝首相が無錫地区の視察を行った際に「感知中国」の技術センターを構築し、M2M(Machine to Machine:機器間通信)産業基地を建設する方針を打ち出したほか、国家発展改革委員会が「無線センサーネットワーク研究センター」を設立するなど集積が進む重要拠点です。無錫市も国家レベルの取り組みに足並みを揃え、中国科学院、北京郵電大学などと共同で特別研究センターの設立、関連企業の誘致を始めています。
中国の情報産業は、中関村産業(PCによる情報処理)、深セン産業パーク(インターネットとモバイル通信によるデータ通信)と、過去2回の飛躍を経験したと言われていますが、今回はM2Mによるデータ獲得という新たな切り口による飛躍を実現すると予想されています。
自由位は、中国におけるM2M技術開発の中心である無錫市(濱湖区)と協業についても基本合意しており、同地に拠点を持つ戦略的企業として、データセンター(クラウドコンピューティングセンター)やオフィスの利用、住居、雇用条件においての優遇処置を受けています。ServersManをM2Mを容易に実現させるOSとして応用する技術開発も計画中です。
設立 | 2009年11月 |
董事長 | 章ブン(ブンは雨の下に文) ※石田宏樹はCEOに就任予定 |
本社 | 江蘇省無錫市 |
備考 | フリービットの間接持ち分保有会社 ※将来的にはFBBJの間接持ち分保有会社化する予定 |
フリービットでは中国進出に向け、2002年から準備してきました。まずは中国企業と同一水準コストでのネットワークオペレーションセンターの運用を想定し、2006年にSiLK NOCを無錫市に設立しました。その過程で無錫市との強い信頼関係が生まれ、今回の自由位設立の足がかりになっています。
また、2008年にはIPv4枯渇を契機としたビジネスチャンスが見えていたことから上海事務所を開設し、その後、本格的な事業展開への準備として、中国国内におけるIPv6技術において最先端の地位にあるBIIとの連携、北京での中央政府との信頼醸成に取り組んできました。
今年6月には、ビジネスパートナーであるBIIが全国VPNライセンスを取得し、中国初の全中国国民向けIPv6サービス「六飛」をリリースし、大きな成功を収めています。
フリービット代表取締役社長兼CEOの石田宏樹は3つの法人設立が実現したことについて、以下のようにコメントしています。
「中国国内での事業法人の設立はフリービットにとっての悲願でした。それがついに叶ったことに深い感慨を覚えます。世界最大の市場への進出に向けて粛々と努力を続けてきたこの7年の間に、中国のGDP、インターネット人口ともに約2倍へと成長し、名実ともに世界最大のインターネット市場となっています。7年という歳月は、私にとってインターネットビジネスに身を投じてきた期間の約半分にあたります。それだけの時間をかけて準備をしてきたこの中国市場は、あらゆる人々が挑戦することに積極的で、たくさんの可能性に満ちています。フリービットとしても『Being The NET Frontier!』という企業理念に忠実に従い、中国のインターネットインフラの発展に貢献していきたいと思います」
フリービットでは今後も、日本だけでなく、飛躍的な成長を遂げる中国をはじめとした世界中に、その成長をさらに後押しする次世代インターネットインフラ構築のためのソリューションを提供していきます。
以上
フリービット株式会社について
フリービットは、独創的なインターネット技術と事業企画力によって、クラウド化する社会に対応する「Smart Infra提供事業」を行っています。特許取得技術を含む最先端のテクノロジーと市場のニーズを先取りするマーケティングを組み合わせることで、他の追随を許さない独自のネットワークサービスを展開し、「IT時代のものづくり」をキーワードに新たな価値の創造に努めております。
報道関係者からのお問い合わせ
フリービット株式会社 CEO室 広報グループ/佐藤 新
Mail: Press@FreeBit.Net 電話番号:03-5459-0522
本件に伴う平成22年4月期の業績への影響につきましては、
通期連結業績予想に織り込み済みであります。