2013年5月21日

各位

フリービットの中国合弁会社Smart Cloud社、パートナー北京天地相連(BII)との連携により国家発展改革委員会が認定するチャイナテレコムのIPv6プロジェクトを受託
〜aigoクラウド戦略で採用実績のある、IPv6対応のインターネット高速化機能を持つスマートクラウドサービスプラットフォームを提供〜

フリービット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石田宏樹、以下「フリービット」)は、中国最大規模のコンシューマーエレクトロニクス企業である爱国者数码科技有限公司（英語名：aigo Digital Technology Co. Ltd、本社:北京市、代表 馮軍、以下、「aigo」）とフリービット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石田宏樹、以下フリービット)との戦略的合弁会社である北京筋斗雲科技有限公司（英語名：Smart Cloud社、President:王剣鋒、以下「Smart Cloud社」）が、同じくフリービットの中国における提携企業である北京天地互連信息技術有限公司（BII）との連携により、中国政府より認定されたチャイナテレコムグループ（以下、「CTG」）のIPv6プロジェクト(IPv6次世代インテリジェントネットワークアーキテクチャーの研究)を受託することとなりましたのでお知らせします。

IPv6プロジェクトの概要

2012年2月、国家発展改革委員会技術産業司より公布された「次世代のネットワーク技術の開発、産業化及び商用化プロジェクトの実施に関する通知」において、以降10年間での次世代インターネットのコア技術となるIPv6化の推進が中国インターネットの発展に大きな影響を及ぼすことを示唆するロードマップが示されました。さらに、2012年6月、「継続的成長可能な次世代インテリジェントネットワーク（以下、「IN※1」）の構築プロジェクト」にCTGが国家発展改革委員会から正式に認定されたことが中国政府より発表されました。この国策を背景に、当該プロジェクトの5項目においてIPv6コア技術を運用する豊富な運用実績とプロダクト開発力が評価されたSmart Cloud社は、CTGが主動的に推進する「IPv6次世代INアーキテクチャーの研究」のパートナーに認定された天地互连信息技術有限会社（英語名BII）と連携し、このプロジェクトの一部を受託することとなりました。

※1　INとは、ネットワークが受け持つデータの伝送・交換機能と、ノードの制御機能を分離させ、より効率的で高速なサービスを提供するネットワークアーキテクチャーです。これを次世代インターネットの標準プロトコルであるIPv6に対応させ、さらにクラウドアプリケーションの動作を可能にするのが「IPv6次世代IN対応のスマートクラウドサービスプラットフォーム」

Smart Cloud社は、2010年の設立以降、次世代インターネット技術であるIPv6化及び独自のSDN※2（Software Defined Networking）技術とクラウド技術、スマートクラウドサービスプラットフォーム（以下、「SCSP」）を活用した数々のプロダクトを創出してまいりました。例えば、2010年12月には、SDN技術を活用し世界で初めての携帯をクラウド化（インターネットプロトコル経由で携帯にアクセス可能に）する「筋斗雲携帯」を中国国内にてリリースし、その技術はソニーエリクソン（2011年8月時点）製の「W8 Walkman TM」にも「Share Moments」として搭載されインドでも販売されました。また、同社のクラウド技術は、2010年11月にaigoの「aigoクラウド戦略」の基礎技術としてコンシューマー機器製品で幅広く利用されてまいりました。2012年4月にはクラウドと直接連携する手のひらサイズの小型プロジェクター「aigoCloud Projector」を販売開始しています。

本検証にてSmart Cloud社では今後、「SCSP」をベースにクラウドフォトフレーム及びクラウドプレイヤーなど、クラウドサーバーとアプリケーションの開発・検証を行なって参ります。
現在中国においては、20～35歳のアクティブなインターネットユーザーを中心に、通信速度や広帯域が求められるオンラインストレージサービスや写真共有サービス、動画共有サービスに強い関心が寄せられています。Smart Cloud社が開発した「SCSP」と連携した次世代INアーキテクチャーを利用すると、従来の同様のアプリケーションと比較して優れた通信速度を体感することが可能となります。従って、より精度の高いサービスの提供が可能になり、ユーザーがこれまでの通常のネットワークより数倍速い通信速度でサービスを享受できるものと考えられます。

Smart Cloud社は独自のSDN技術により既有のIPv4ネットワーク上に、エンドツーエンドのIPv6仮想ネットワークを構築することが可能であり、またクラウドのコア技術を有する企業です。現在これらの技術を使い、次世代インターネットの発展を促進するために情報ネットワーク産業での提携を通じて、B2B2Cモデルの戦略パートナーを開拓しております。
そして、ネットワーク技術をリードするべくグローバルにインターネットの先進技術の開発・提供を推進していくことを目指してまいります。

※2　SDNとは、ソフトウェアによって仮想的なネットワークをつくり、セキュリティかサービス品質を担保する為の技術全般。利点はネットワークの物理的な制約を回避し、必要なネットワークを柔軟に構築しやすくすること。

以上

北京筋斗雲科技有限公司（Smart Cloud社）について

aigoとフリービットの戦略的合弁会社として設立。Smart Cloud社は、スピードが速く成長著しい中国IT市場に対応するために、清華大学/大学院で通信を専攻し、その後SONYにてBRAVIAの国際向けユーザーインターフェースの開発リーダーを務めてきた王剣鋒Presidentを中心とした起業と運営を行っており、「筋斗雲」や「aigoCloud」など中国におけるスマートクラウドサービスプラットフォームを活用した数々のプロダクトを開発しております。

Smart Cloud社HP：http://SmartCloud.cc/

フリービット株式会社について

フリービットは、独創的なインターネット技術と事業企画力によって、クラウド化する社会に対応する「Smart Infra提供事業」を行っています。特許取得技術を含む最先端のテクノロジーと市場のニーズを先取りするマーケティングを組み合わせることで、他の追随を許さない独自のネットワークサービスを展開し、「IT時代のものづくり」をキーワードに新たな価値の創造に努めております。