2000年6月29日

報道関係者 各位

株式会社フリービット・ドットコム設立とサービス・インについて

株式会社フリービット・ドットコム(渋谷区神泉町,代表取締役 石田宏樹,資本金267,900,000円,https://freebit.com/)は、全く新しいネットワーク・インフラ企業として、2000年5月1日に起業。2000年6月29日に、株式会社ぷららネットワークスに対して、特許出願中の新型インターネット接続サービスの回線供給を始めました。本サービスインを皮切りに、今後8月頭にかけて複数のパートナー企業に対して回線・技術提供を開始します。

■新会社「株式会社フリービット・ドットコム」とビジネス・コンセプト
株式会社フリービット・ドットコム(以下、FBDC)は、株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(以下、DTI)の起業と顧客満足度No.1獲得に尽力した石田 宏樹(DTIにおける最終職位「最高戦略責任者(CSO)」,28歳)が中心となり、既存のISPのスキームでは不可能な全く新しいスタンスでの”eインフラプロバイダ”を志し、2000年5月1日に設立しました。

新会社概要
商号:株式会社フリービット・ドットコム
設立:2000年5月1日
代 表 者:石田宏樹
資 本 金:267,900,000円
主要株主:役員及び従業員(約75%)
木村太郎(ジャーナリスト)
村井純(慶應義塾大学教授)
吉村伸(株式会社メディアエクスチェンジ代表)
ジャフコ・ジー(エー)号投資事業組合
ジャフコ・ジー(ビー)号投資事業組合
ジャフコ・ジーシー1号投資事業組合
PSINet Strategic Investment Inc.
など
所 在 地:東京都渋谷区神泉町10番10号
事業内容:インターネット接続サービス
インターネット広告サービス
インターネットマーケティングサービス
ソフトウェア・コンテンツ提供サービス 他


■ビジネスコンセプトと業務内容
“FreeISP’s ISP”〜世界初の無料ISPのためのインフラ提供〜

FBDCは、一人でも多くの人々に安価で高品質なインターネットを提供することを目的に、「FreeISP’s ISP」(無料ISPのためのISP)というビジョンのもとサービスを展開します。
FBDCでは、日本におけるEコマース発展のためには、安価で安定したネットワークを提供する様々な形の「FreeISP」の存在が必要であるという考えのもと、独自の特許申請技術(及びスキーム)を組み合わせることで、様々な形態のFreeISPの実現を可能としました。インターネット先進国と言われる米国でも「FreeISP」はディストリビューションチャネルとして大きな注目を集めておりますが、それらFreeISPをターゲットとした総合インフラサービスは世界でも初めての例となります。

その他、独自サービス・ブランド「OpenBit.Net」により、日本初の法人向け無料ISPサービスも既に試験サービスをスタートさせており、今後、本サービスのスタートと共に、一般ユーザに対する提供も順次行っていきます。また、インターネット広告サービスも営業を開始しており順調な滑り出しを始めています。

具体的なFBDCのサービス内容として、ネットワーク・カンパニーの運営を助けるための重要なサービスを9つのビジネス・ビルディングブロック(詳細補足資料)として集約し、パートナー企業に対して、そのビジネス・ビルディングブロック群の一部あるいは全体を提供していきます。パートナー企業は、これらビジネス・ビルディングブロックを組み合わせることで、自社ブランドでの「FreeISP」運営をはじめ様々なネットワークサービスを立ち上げることが可能となります

以上のインターネット・インフラに関わるビジネスの広範な展開から、FBDCは初年度売上げ20億円を目指します。


■「ぷらら」への回線提供スタートについて
2000年6月29日、株式会社ぷららネットワークスに対する、「ネットワーク・ブロック」「ビリング・ブロック」の提供をスタートいたしました。FBDCのサービス提供により、同社の運営するISP「ぷらら」は、非第一種通信事業者としては日本で初めて、インターネット接続料金と電話料金を同時に課金するサービス「ぷららこみこみセット」を実現しました。


■電話料金とインターネット料金の同時課金「こみこみセット」に関して
現在、インターネット接続料金と電話料金を同時に課金するサービスはユーザ需要が急速に高まっている一方で、その課金構造上、第一種電気通信事業者しか提供できないことが参入障壁となっていました。今回、FBDCがビジネス特許を出願中の課金スキームおよび接続サービスを広く他事業者に提供開始したことで、今後、非第一種電気通信事業者のISPでも同様のサービスを提供する道をはじめて開拓しました。

また、ユーザへの提供価格においても、従来の競合企業が提供する1分/10円に対し、3分/10円(市内通話時)と大幅な低価格化を実現しました。更に、パートナー企業に対してもユーザーの接続電話料金からのキャッシュバック(アクセスチャージ)が支払われISPの採算構造が劇的に改善します

また、この仕組みによりユーザは実質電話料金のみでのインターネット接続ができるため、日本でも広告に大きく依存したFreeISPではなく、欧米でスタンダードなアクセスチャージ型の無料ISPの提供が可能となりました。更に、フレキシブルな課金形式が可能なため、ISPへのキャッシュバック分をユーザーに還元し、3分/10円(市内通話時)を下回る電話料金でのサービス提供も可能となっています。


■今後のパートナーシップについて
FBDCでは、今後も幅広く各種ビルディングブロックの提供を推進し、安価で高品質なインターネットの普及に尽力していきます。

今後の予定として、日本最大手の無料ISPである株式会社ライブドアへ各種ビルディング・ブロックの提供が決定しております。また、全ビルディングブロックをFBDCにてブレンドし最適なネットワークサービスとして組み合わせたOEMサービスを提供し、FreeISPサービスを立ち上げるパートナー企業として、日興證券株式会社での採用が決定しています。

 <本件に関してのお問い合わせ先>
株式会社フリービット・ドットコム広報担当:草野
連絡先:press@FreeBit.Net <プレスリリースURL> https://freebit.com/press/index.html


【補足資料】
■石田 宏樹(いしだ あつき)について
95年の慶応義塾大学在学中から、株式会社ドリーム・トレイン・インターネットの起業に携わり、23歳で同社企画部部長に着任。以降、事業推進本部長、最高戦略責任者(CSO)を歴任。価格設定等サービスのデザインから、ソフトウェア・プロダクトの企画、顧客サポート、広告制作、法人営業までを統括し、同社を各種インターネット専門誌の顧客満足度調査でNO.1を総なめにするという実績を築く原動力となった。同社にて、米国のIT企業に先駆けて「メガ・サーバー」や「パーソナルウェブ」などの先進のコンセプトを提唱・実現をつづけてきたビジョナリーとして有名。

FBDC設立にあたっても「こみこみプランへのニーズ」や「ビジネス・ビルディングブロック」構想(詳細、以下)など先進的なビジョンを見せる。

2000年3月をもって、DTI社との「起業」に関する業務委託契約が完了したことを機に同職を離れ、同5月に、自らがCEOに就任して株式会社フリービット・ドットコムを起業。

1972年6月生まれ、男性(28歳)
日経ネットブレーンにて、起業日記を連載中
http://netnavi.nikkeibp.co.jp/ishida/main.shtml

■ビジネス・ビルディングブロックについて
株式会社フリービット・ドットコムでは、立ち上げ時期から自社が有するあらゆるサービス資産を9つのビルディングブロックとして集約してデザインしてあります。このため、パートナー企業( あるいはそのサービス ) がネットワーク化するに際し、そのニーズに合わせて、必要となるノウハウやサービス、各種ソフトウェア・プロダクトを自由に組み合わせて提供することで、容易にベストのソリューションを提供することが可能です。
このコンセプトは、米マイクロソフト社が2000年6月22日に提唱した新戦略マイクロソフト・ドット・ネットの中核を担う「ドットネット ビルディングブロック」と酷似したものです。言い換えれば、ISP業界において、同コンセプトを既に実サービスで提供しているものと解釈することができ、日本のみならず世界レベルで、FBDCが先進のビジョンとコンセプトを唱え、今後のインターネットの世界をクリエイトし、ビジネスをデザインしている好例といえます。

 [ ビルディングブロック詳細 ]
● ネットワーク・ブロック
ユーザが使用した電話料金を原資に無理のない無料化を行っているため、広告収入に依存した無料化と比較して、景気動向等に左右されることもなく、堅実な事業展開が可能。また、定額制IP接続の提供開始し、ブロードバンドへの対応商品も開発済みである。

● サーバ・ブロック
リモートメール・サービス、高速チャットサービス、ページャー、Newsサービス、オンラインブックマークサービスに必要な各種サーバを取り揃えている。弊社では、それぞれのサーバを、プロフェッショナルなスタッフが24時間365日の徹底的な監視のもと、完全に安定した運用を行っている。

● ソフトウェア・ブロック
これまでインターネットを利用する機会がなかった全く新しい初心者層を強く意識して制作されたソフトウェア。従来の無料ISPの接続ソフトが単純に広告のみを露出させることを目的としていたのに対し、使い易いアプリケーションの提供までを行うことで、より広いユーザ層を獲得できる。本ソフトウェアは、パートナー企業毎に最適化されているため、会員がインターネット接続する度に、企業が提供するコンテンツを確認し、各種サービスの利用をクリック操作だけで簡単に利用することが可能である。また、本ソフトウェアはパソコンだけでなく、様々な端末にも搭載できるように開発しており、ユーザは一番利用しやすい端末からインターネットに接続できる。

● ポータル・ブロック
ポータル・ブロックでは、各機能(リモートメール・サービス、高速チャットサービス、ページャー、Newsサービス、オンラインブックマークサービス)が、数千万人をサポートする高いスケーラビリティをもち、表示インターフェースは高いカスタマイズ性を備えている。
主な特徴は、表示インターフェースとサーバエンジンを完全に切り離した設計で、表示インターフェースを追加するだけで、すぐに各機能からのアクセスが可能になる。新しい接続機器が登場した場合も、この”切り離し設計”により、迅速な接続サポートが可能となる。さらに、画面イメージもパートナー毎に自由に設定することが可能。
また、リモートメール・サービスに関しては、Webブラウザ、i-Mode、J-Sky、EzWeb、Dream Cast(Dream Passport)、WebTV、PetieWeb、Palm(PalmScape2.x)からの接続を全てサポートしている唯一の企業である。

● コンテンツ・ブロック
ニュース・天気予報・リンク集等、ISPを立ち上げるにあたって必要と考えられるコンテンツを提供し、パートナー企業の方々には、差別化の出来る自社コンテンツにのみ傾注できる環境を提供。

● サポート・ブロック
パートナー企業は、入会から日常の使用上での質問まで、ユーザからの質問に対して、きめ細かい対応を行うコールセンターを必要回線数単位で開設可能。お客様に対して接する際には、マネージャー層の厳しいチェックも入る為、迅速で確実で安心したサポート体制を築き上げている。

● マーケティング・ブロック
ネットワーク上の動向情報をベースに、ユーザの嗜好情報のトレンド等を調査し、パートナー企業様の戦略立案などに役立てていただくマーケティングサービスの提供。無制限ライセンスのOracleデータベースをバックエンドに配置した巨大マーケティングシステム「BitAgent(特許出願中技術)」によりユーザの嗜好情報の追尾が可能。

● コンサルティング・ブロック
2年連続、インターネット専門雑誌において顧客満足度No.1インターネットプロバイダを立ち上げたスタッフによるコンサルティング。サービスからマーケティング、プロモーション、テクニカルまで幅広い分野において、長期的なビジョンを元にしたインターネット戦略の提案を行う。

● ビリング・ブロック
FBDCの技術力を結集させて完成させた課金システム。インターネットサービス料金から電話料金、コンテンツ課金まで、クレジットカードによるユーザへの請求・決済業務を行う。
日本において第二種電気通信事業者が、課金システムまでを開発して電話料金を回収したのは、同社が初めてである。

以上

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