2004年6月9日
報道関係者 各位
フリービット株式会社
フリービット、国内最大規模の全国約300拠点・2万台超のIPセントレックス型IPv6対応IP電話サービスの運用を開始
〜学生・社員寮大手の共立メンテナンスに導入〜
インターネットビジネス支援事業を行っているフリービット株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長CEO 石田宏樹、以下「フリービット」)は、全国規模で学生及び社会人向けの寮等を展開する株式会社共立メンテナンス(東証第一部:証券コード9616東京都千代田区、代表取締役社長石塚 晴久、URL:http://www.kyoritsugroup.co.jp/以下「共立メンテナンス」)に対して、約300拠点で2万台を超えるIP電話サービス「FreeBit OfficeOne(フリービット・オフィスワン)IP ビジネスホン」(以下IPビジネスホン)の大規模な導入を、6月中より開始いたします。
共立メンテナンスは、「進化する下宿屋。」をコンセプトに全国約300ヵ所に学生寮・社員寮を展開しています。このたび、寮生へのサービスの更なる強化を目指してIP電話の導入を決定いたしました。IPビジネスホンを利用することで、寮生は従来の料金より安価な通話料金での電話に加え、光ファイバーによる高速インターネットの利用が可能になります。また、全ての寮内および寮間の通話は内線化され、無料となります。
IPビジネスホンは、世界初のIPv6(※1)対応の法人向けIP電話サービスです。電話端末毎にIPv6のグローバルIPアドレス(※2)が付与されることで、システム構成やネットワーク設計などが容易になり、導入及び運用コストを大幅に軽減できます。その結果、通常同規模のIP電話導入期間は約1年程度を要しますが、本件では約半年後の本年12月には2万台超の導入が完了する見込みです。また、本件のような大企業だけでなく、これまで導入及び運用コストの高さで十分なコストメリットが享受できなかった中小企業にも確実なコスト削減が可能です。
「FreeBit OfficeOne IP ビジネスホン」の特徴 (http://www.office.fb1.jp/)
- ・IPセントレックス方式
- IPセントレックスは通信事業者やISPが企業に対してIP網経由でPBX機能を提供する電話サービスのことで、導入企業は自ら資産を持つことなくIP電話システムの中核となるサーバの運用・保守等を通信事業者やISPに委託します。それにより、追加コストなしで常に最新機能へのバージョンアップが可能となり、TCO削減にも大きく貢献します。
- ・汎用性の高いプロトコルの採用
- IP電話のプロトコルには、SIP(※3)を採用しました。これにより、ネットワーク機器やIP電話機などについて幅広い選択が可能となり、機能追加も容易になります。
- ・使いやすい端末
- 電話機端末はIPv6対応として世界で初めて通常のビジネスホン(PBX)と同等の機能及び形を実現いたしました。ソフトフォンではなく使い慣れたビジネスホンと同じ形式とすることで導入後も違和感なく利用できます。
- ※1 IPv6
- Internet Protcol version 6の略で、次世代のインターネットプロトコル(コンピュータ通信を行うときの規格/決まり)のこと。現在のIPv4と比べてほぼ無限のアドレス空間を有し、セキュリティ等にも優れている。
- ※2グローバルIPアドレス
- インターネットに接続された機器に割り当てられる固有のIPアドレスのこと。インターネットの中での住所にあたり、インターネット上で通信を行なうためには必ず必要である。
- ※3SIP
- IP電話の機能を実現するために用いられる標準的なプロトコル。
本導入に寄せられたコメント
慶應義塾大学環境情報学部教授村井純氏
フリービットのIPv6対応のIP電話サービス「FreeBit OfficeOne IPビジネスホン」が、2万台・300拠点という史上かつてない規模で導入されることは インターネット業界だけでなく、通信業界においても大きなステップである。我が国では既にIPv6の技術的な基盤は整った状態にあるが、その具体的な利用方法や生活の変化をイメージできるビジネスが大きな規模で実現した例はなかった。
フリービットは、「Feel6 Farm」(※4)を通じて、具体的な要求やビジネスとIPv6の価値を結びつける経験を蓄積し、そのノウハウと技術的な高度性によりIPv6の採用によるコストダウンと利便性向上に基づいた本当の「キラーアプリケーション」を具現化した。顧客の視点で高度な技術を応用していく方法は、フリービットのお家芸のような印象を持っている。このIPビジネスホンは電話の形をした自律ノードであり、これから先にはその上に様々なサービスが広がっていく可能性がある。従って単なる電話のコストダウンとは異なる。今回の大規模導入を皮切りに、現実的なIPv6の世界が更に広がり、 新しい情報空間の発展に大きな貢献をしてくれることと期待している。
- ※4「Feel6 Farm」
- フリービットの大規模IPv6実証実験(2003年3月5日〜9月末日迄実施)の名称で、独自技術「Feel6 Technology」――IETFのDraftであるDTCP(Dynamic Tunneling Control Protocol)をベースに当社にて現実運用に即して拡張した「FB-DTCP」、ネット上の存在確認を行う「LRE」、不正アクセスのフィルタリング技術を組み合わせたIPv6 over IPv4トンネリング技術の総称――を利用して、メーカーやISPなどの協力により、IPv6の普及促進と日本のインターネットインフラがIPv6対応であることの証明を行いました。
http://start.feel6.jp/feel6farm/
- フリービット株式会社概要
国内約200社のインターネット接続事業者(ISP)に対するネットワークインフラの提供を中心にデジタル家電をはじめとした様々な機器のネットワーク化等のソリューションサービス、IPv6技術を利用した最先端のIP電話サービスなどインターネットビジネス全般を支援しております。
https://freebit.com/ - 報道関係者のお問い合わせ先
フリービット株式会社広報担当
Mail:Press@freebit.net電話番号:03-5459-0914(直通)
以上