2005年8月4日

報道関係者 各位

オムロン株式会社
フリービット株式会社

インターネット上で携帯電話とセンサーをダイレクトにつなぐユビキタス時代のコントローラを共同開発
〜第一弾としてフルワイヤレスカメラとセンサーを活用したホームセキュリティ商品「Xtyle（エクスタイル）」を発売〜

オムロン株式会社（本社：京都府京都市代表取締役社長：作田久男以下、オムロン）とフリービット株式会社（本社：東京都渋谷区代表取締役社長CEO：石田宏樹以下フリービット）は、フリービットの保有する「Emotion Link（エモーションリンク）※1」とオムロンが今回開発した無線技術「Sensing +（センシングプラス）※2」を結合させることにより、インターネットの接続環境を問わず、携帯電話から住宅内に設置されたセンサーにダイレクトにアクセスし、モニタリングやコントロールを行うことが可能なコントローラを共同で開発しました。
オムロン Xtyle（エクスタイル）Website

第一弾として、フルワイヤレスのカメラとセンサーを使ったセキュリティ商品「Xtyle（エクスタイル）」を発売します。これは、ドアや窓に設置されたセンサーが、侵入（ドア開、窓開）を察知すると音と光で威嚇し、同時に携帯電話に通知します。また、カメラにより住宅内の状況確認ができます。
従来、住宅内のWebカメラや防犯センサーなどを宅外から携帯電話でモニタリングやコントロールするためには、専用のインターネット回線への加入や、ルータ、ファイヤウォールの設定変更など、煩雑な手続きが必要でした。
この新商品「Xtyle（エクスタイル）」は「Emotion Link（エモーションリンク）」を利用することで、インターネット上に仮想的なネットワークを構築し、携帯電話と各種機器をダイレクトにつなぎます。これによって、利用者は、専門知識がなくてもコントローラをLAN接続するだけですぐに使用することができます。また、カメラ、センサーはフルワイヤレス化することで、煩わしい配線工事も必要なく取り付けることができます。

今回開発したコントローラは、セキュリティにとどまらず、将来的に住宅内の情報家電や各種機器との連動を通して、利便性、快適性の提供といった様々なアプリケーションへの展開も想定しています。このコントローラを使用することによって「いつでも・どこでも」ダイレクトに各種機器にアクセスでき、家を取り巻く生活シーンにおいて質の高い遠隔モニタリングとコントロールを行うことが可能となります。

■商品構成

メインコントローラ	ワイヤレスカメラ	ワイヤレスセンサー

※ 写真はイメージです。変更になる場合があります。

■「Xtyle（エクスタイル）」の特徴

1. 機器接続はプラグ＆プレイのセットアップ・フリー
2. フルワイヤレスによる簡単設置
3. 広角レンズを使用したソフトパン・チルト機能のカメラ
4. カーセキュリティ「カーモニ※3」との連動
5. インテリア性を追求したデザイン

	商品名／形式	標準価格	発売時期
	セキュリティパッケージ （メインコントローラ、 ワイヤレスカメラ、 ワイヤレスセンサー×2） 形式：3S7A-SS10P	オープン価格	2005年12月
	カメラパッケージ （メインコントローラ、 ワイヤレスカメラ） 形式：3S7A-SS20P
	メインコントローラ 形式：3S7A-SS10M
	ワイヤレスカメラ 形式：3S7A-SS20C
	ワイヤレスセンサー 形式：3S7A-SS30D

■ 販売目標

初年度月産2,000台

■ 仕様

フリービット株式会社について

インターネットをシンプルにする技術開発により、国内約170のインターネット接続事業者に対するネットワークインフラの提供を中心に、デジタル家電をはじめとした様々な機器のネットワーク化などのソリューションサービス、IPv6技術を利用した最先端のIP電話サービスなど、インターネットビジネス支援事業を行っております。
https://freebit.com/

※1）「Emotion Link（エモーションリンク）」について：

既存のTCP/IPネットワーク上に仮想的なネットワークをセキュアに構築することにより、NATやファイヤウォールを越えて、自由かつ安全な通信を実現する技術です。物理的なネットワークに依存しない通信が可能となるため、フレキシブルなソフトウェアVPNの構築や、情報家電などのネットワーク機器のセキュアなリモートコントロールなど、応用範囲は多岐に渡ります。すでに「GMOどこでもLAN」、「OBC セキュア アクセスキー」として製品化されています。
「Emotion Link（エモーションリンク）」は用途に併せてHUBとPPPの二つのモードを有し、「Xtyle（エクスタイル）」はPPPモードを採用した初の製品となります。PPPモードは大規模なネットワーク向けに特化した仕組みで、数十万規模の同時接続を処理することができるスケーラビリティを有する技術です。

※2）「Sensing+（センシングプラス）」について：

メインコントローラとカメラやセンサーなど、各種機器とをつなぐオムロンの無線通信技術です。今回のカメラでは、画像などを送信する通信手段と待機状態にあるデバイスを起動させるための通信手段など、複数の通信手段を制御したりすることで、無線通信に起因する電力消費を抑える省電力技術も複合させた無線通信技術としました。

※3）「カーモニ」について：

誤動作の少ない高感度センサーにより、車上あらし（ドア開、窓の破壊など）を確実に察知する車両異常監視警報機です。配線工事なしの簡易装着で、今回の新商品との連動により、携帯電話でのコントロール、モニタリングを実現しました。
（関連サイトhttp://www.carmoni.com）

侵入犯罪の傾向について：

住宅侵入の被害や、ストーカー犯罪など、近年侵入犯罪の件数は増加傾向にあり、2004年は侵入強盗が2,776件、侵入窃盗が290,595件、住居侵入が37,857件と1998年以降、被害も急激に拡大しています。また、不審者が部屋に侵入している事に気がつかず被害に遭うケースも多く、その対策が求められています。

以上