2001年12月10日

報道関係者 各位

フリービット・ドットコム、ソニー株式会社に対して第三者割当増資を実施

株式会社フリービット・ドットコム(東京都渋谷区、代表取締役最高経営責任者石田宏樹、資本金8億3,990万円、以下FBDC)は、2001年12月4日の同社の臨時株主総会にて、ソニー株式会社(代表取締役社長兼COO:安藤国威、以下ソニー)に対する第三者割当増資を決議いたしましたので、ここにお知らせいたします。
これを受けソニーは、今月中にFBDCに対して合計3億2920万円を出資し出資比率7%の第3位株主となります。
FBDCは、今年8月から、ソニーがネットワーク対応を進めているコンシューマーエレクトロニクス機器のプランニングにおいて、ソニーに、弊社のコンサルティング・サービスを採用頂いておりますが、今回の出資を機に、さらなる関係強化を目指してまいります。

ソニー株式会社会長兼CEO出井伸之氏のコメント
「ネット育ちのベンチャーとソニーが提携し、互いに刺激し合うことは、知識創発の機会が増えることにつながります。ソニーは従来、この方針でベンチャーとの提携を進めてきました。今回、フリービット・ドットコムがソニーとの協力関係を活かすことでさらに飛躍することを期待しています。」

株式会社フリービット・ドットコム代表取締役 最高経営責任者 石田宏樹のコメント
「僕が通信事業に興味を持ち始めたのは、高校生時代に当時の盛田昭夫ソニー会長に送った一通の手紙への会長からのお返事がきっかけでした。その手紙から約10年後に、ソニーからこのような形で出資頂くことが出来たのは喜びに堪えません。」

  • 【報道関係者からのお問い合わせ先】
    株式会社フリービット・ドットコム広報担当
    TEL: 03-5459-0914E-mail:press@FreeBit.Net
  • ■FBDCについて(ご参考)
    FBDCは、企業がネットサービスを提供する際に必要となる全ての要素を、10個のビルディングブロック(注1)という形で一括して提供できる稀有な企業として2000年5月に創業しました。ネットワークブロックと課金ブロックを利用することにより、電話料金を原資とした無料接続サービス(「2000年日経優秀製品・サービス賞優秀賞日経産業新聞賞」を受賞)が可能になることから「FreeISP’s ISP(無料ISPのためのISP)」としての事業展開を積極的に行い、わずか1年の間に株式会社ジェーシービーや株式会社クレディセゾン、日興コーディアル証券株式会社、第一生命保険相互会社といった大規模な会員組織を有した企業からサービスを採用され、様々な形の無料/有料インターネット接続サービスを提供してまいりました。

    また、ISP(インターネット接続業者)からのビルディングブロックへのニーズも高く、株式会社ぷららネットワークス、株式会社ライブドア、ドリームネット株式会社、グローバルメディアオンライン 株式会社 といった大手ISPや、地域系ISP数十社が、当社の各種ビルディングブロックを採用することで各インターネット接続サービスを拡張しています。
    さらに、FBDCではこうした動きと平行して、これから始まる家電を中心とした「非PC機器のインターネット対応」という大きな市場を見越した技術やサービスの開発を進めており、この度、これらのビルディングブロックへの組み込みを完了いたしました。

    この「競争力をもつビルディングブロックの完成」により、現在、FBDCは「FreeISP’s ISP」から、より一層のフィールドを広げた 「xService Provider」(注2)(インターネット上の様々なサービスのバックエンドをトータルに提供する企業)として自社の事業を再定義しております。
  • ■注釈
    (注1)「ビルディングブロック」
    FBDCはネットワークサービスに必要な全ての要素を、ネットワーク、サーバ、課金、サポート、ソフトウエア、ポータル、デザイン、マーケティングエンジン、コンサルティング、コンテンツという10個のビルディングブロックに分けて提供しています。サポートのみや、課金のみという形で個別に採用して自社ネットワークサービスを補強することも、全てを一括で採用してオリジナルブランドのネットワークサービスを展開することも可能です。
  • (注2)「xService Provider」
    時代の流れは、いわゆる「売り切り」のビジネスモデルから、顧客からある分野のパーミッション(許可/信任)を得て継続的な課金が長期間にわたり発生する「サブスクリプションサービスモデル」(登録型サービスモデル)への移行しつつあります。既存の「売り切り型」ビジネスを行ってきた事業者も、FBDCのビルディングブロックを採用することで短期間にサブスクリプションモデルへ転換することが可能となります。
    例えば、農業運営者に「サポート」「課金」「サーバ」「コンテンツ」ブロックを提供することにより農産物のオンライン/オフラインでの「通信販売サービス」が実現されます。さらに、顧客の発注傾向を「マーケティングブロック」にて把握し、顧客個々のニーズに合った農産物を提供していくことによって、継続的に課金を発生させる「サブスクリプションサービスモデル」へ変化していきます。
    FBDCでは、既存のネットワーク接続サービスの提供とともに、ビルディングブロックをあらゆる業種に対して開放し、様々な「サービス」を実現する「xService Provider」としての役割を増やしております。

以上

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