2013年3月7日

各位

フリービット、現在注目が高まるSDN関連のコアコンポーネント技術「Emotion Link」の中核技術特許を中国で取得 約10年の歳月を経て、世界の重要地域で特許権の取得を完了
〜次世代インターネットへの移行を推進する中国においてSDNを実現するルーティングサーバーの発明が特許認定される~

フリービット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:石田宏樹、東証マザーズ:3843、以下「フリービット」)は、昨今注目が高まっている「SDN(Software Defined Networking)」の1つである「Emotion Link」における中核技術の「サーバー」に関連した特許権を中国において取得いたしました。これにより、世界の重要地域において特許権の取得を完了しました。

※SDN=ソフトウェアによって仮想的なネットワークをつくり、セキュリティかサービス品質を担保する為の技術全般。利点はネットワークの物理的な制約を回避し、必要なネットワークを柔軟に構築しやすくすること。

「Emotion Link」は、ルーターなどのハードウェアで構築された柔軟性が乏しいネットワーク上で、 柔軟性が高いソフトウェアによって様々なネットワークを構築できるSDNを実現するコアコンポーネントです。例えば、既存のネットワークに一切手を加えずに、PC、iPhone、Android等のスマートフォン、SDカード、家電、センサーなどのあらゆる機器を、IPv4/IPv6両方の仮想ネットワークに対応させることも可能です。実際に、iPhone、Android、PC、NASなどをインターネット経由でアクセス可能にし”True” Cloud Serverに変身させるアプリケーション「ServersMan」をはじめとし、USBを挿すだけでVPNを構築できる「MyVPN USBノード」など、フリービットの代表的なプロダクトの基礎技術として採用されてまいりました。

「Emotion Link」に関連する特許は日本、米国、ヨーロッパ、韓国にて既に取得しており、中国においても2010年11月に「中継装置技術」に関して特許権利化が完了していましたが、この度約10年の歳月を経て「Emotion Link」の中核技術である「ルーティングサーバー」に関する特許権を取得したことで、世界の重要地域全域で「Emotion Link」の重要な範囲に関する発明が認められたこととなります。

フリービットは、これまで「Made in Asia」のインターネットサービスを世界に提供していくために、2002年より中国国内での取り組みを開始し、2006年に監視センター「SiLK NOC」の設立を皮切りに、IPv4ネットワーク環境下におけるIPv6接続サービスの提供や、ユビキタス家電の開発を行い、次世代インターネットの要であるM2M(Machine to Machine) OSである「ServersMan」を軸にサービスを提供して参りました。

中国では、IPv4アドレス※1の中央在庫が枯渇した現在でも、インターネットユーザー数が数千万人規模で年次増加※2しており、日本や米国等よりも、IPv6アドレス利用のニーズが高い状況にあります。2011年に発表された「中国第12次5ヵ年計画(2011年〜2015年)」においては次世代インターネット産業発展のために「モノのインターネット」への取り組みの推進や、「クラウド・コンピューティングサービス」のプラットフォーム構築強化に関する施策が明示されています。また、IPv6通信の普及に向けた具体的なロードマップも発表※3されており、IPv6の商用利用に向けた準備が着々と進んでいます。

既存のネットワークや機器に一切手を加えずに、あらゆる機器を簡単にIPv4/IPv6の仮想ネットワークに対応させることが可能な「Emotion Link」の中核技術の特許権が中国で認められたことを受け、フリービットグループでは、中国の目指す次世代インターネット産業発展により具体的に資することができるものと考えており、引き続き、特許技術を活かした独自性の高いサービス開発を行い、モノのインターネット(M2M)を始めとしたIPv6対応サービスの展開を行なって参ります。

以上

※1  電話番号や、メールアドレスがなければ相手に連絡ができないとの同じように、 IPアドレスもユニークである必要があります。IPv4アドレスは現在のインターネットユーザーに対し数が少なく、既にIANAが管理する中央在庫は枯渇している状態です。その中で登場したのが、ほぼ無限な数が用意できるIPv6アドレスであり、世界中でこのアドレスへの移行が必要とされています。

※2  参考:2012年5月25日:ITpro「5億人を超えた中国インターネットの実情」

※3  参考:2011年11月24日:新華通信社「次世代インターネット産業発展加速のための手配 国務院常務会議」

※  すべてのブランド、製品名、会社名、商標、サービスマークは各社の所有物です。

フリービット株式会社について

フリービットは、独創的なインターネット技術と事業企画力によって、クラウド化する社会に対応する「Smart Infra提供事業」を行っています。特許取得技術を含む最先端のテクノロジーと市場のニーズを先取りするマーケティングを組み合わせることで、他の追随を許さない独自のネットワークサービスを展開し、「IT時代のものづくり」をキーワードに新たな価値の創造に努めております。

【報道関係者からのお問い合わせ】
フリービット株式会社 CEO室 PR・IR部 広報担当
Mail: press@freebit.net  電話番号:050-7535-0524

尚、本件に伴う平成25年4月期の業績への影響につきましては、
現時点では軽微であると考えております。
業績への影響が見込まれる場合は、速やかに公表いたします。

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